2009年10月17日

一瞬の勇気

 
 
《ぐわんぐわんぐわん》








《きゃぎゃぎゃがーーーーー》







《きききききぃぃぃぃぃ》







fujiyamaが咆哮している







《おい、そこの色の黒い田舎者



 そう、さっきから負の連鎖がどうの、強気がどうのと



 のたまってる   お・ま・え》











《“もしかしたら”おまえの



 安全バーだけ



 ロックしないかもよ》







くぅぅぅ、この期におよんでまだ




まだなのか





まだ、めざめない





出てこい、おっさんの勇気






一段、一段どころの騒ぎではない

コースターが発車しては戻るたびに一気に人が流れていく

決戦はもうそこ








“やつ”はもう目の前だった・・・






 
 
いま列をなしている、人間の中できっと笑ってないのは





おっさんだけ







なぜだ、なぜ









そうか、ポジティブシンキングだな


ネガでなく、ポジだ



なんだ簡単なことではないか、“もしかしたら”をポジにとればいいんだ







「もしかして安全バーがロックしてなくても


 おっさん、重いから


 勢いがついていれば、こう慣性で


 ギュイーーーッていけるんじゃ」






よわい



これでは納得できん



だって、こうフワッってなる時はどうなの


おっさんだけ、なんかフワッって浮いてみんなはコースターに乗って


行っちゃわけだ




そしたら、おっさんはひとりでスーーーって


こわいよ






スーーーってなった後、レールにガンで、ボキッってなってグチャでしょ


こわいよ







ああ、また次のが発車したあと何分なんだ





よし作戦会議だ



おっさんには一緒に来ている仲間がいるじゃないか




すべて事情を話し、一緒に“やつ”に勝つ作戦を考えよう・・・








ん、なになに




むしおくんの彼女 『もしかして、安全バーにロック掛ってなかったらチョー怖くない』





おーーー、そうだ



やっぱそう思うよな、むしおくん、なかなかいい彼女じゃないか







むしお 「一生懸命つかまってれば大丈夫だて」








はぁ、お前の握力は鉄の爪か、F.H.エリックか








『あははー』





終わった、結局この2人の作戦は懸命につかまるってことか










やっぱ、むしおくんと来たのがいけなかったのか



そう“むしおくん”でお気づきのかたは、かなりのマニア


あの、玉砂利を飲んで腸閉塞になった男


その他にも伝説は多数・・・



常に条件反射で人生を生きてるような男





ん〜、無理






絶対にこの危機的状況を理解できるわけがない




そうだ、自分で、自分でなんとしなければ









が、もう時間がない






そこにfujiyamaが見えるじゃないか









どうするオレ








いつもどうしてた、こう退路を断たれた時は




そうだろ、前しかないだろ








いつもそうしてきたじゃないか








もういくしかないんだ











いよいよ次か









死ぬ気になればなんでもできる



そうだろ




それに“もしかしたら”ちゃんと安全バーがロックされるかも・・・










さぁ、いよいよ“そのとき”です

















むしおくん達が、アホみたいにニコニコしながら進む







すでにfujiyamaは、愚か者たちを飲み込まんとし、じっと車体を横たえている



ここまでくれば



逃げも隠れもしない




おっさんからむしおくん達をさしおいて、fujiyamaに一番槍をつけるが如く




乗りこむ







よし、潔さってのをみせてやる




・・・・・・・・・・・・!!





なんて、おろかなオレ






オレの安全バーが掛らないってことは、となりに乗るかぁちゃんのも掛らないじゃん






だめだ、こんなオレに“やさしさ”を持たせてくれた




ばぁばの娘





どんな困難な状況でも、ここはなんとしても救ってやらねば





しかしもう逃げ道はない






前から“手下”どもが、掛りもしない安全バーを下げてきている




ここまでか、なんてなさけない




オレはいい



せめてかぁちゃんだけでも・・・







一度は座っていたが、掛りもしない安全バーが下げられるその前




おもむろに立ち上がる







『どうしましたー?大丈夫ですよ』







《うるさい大丈夫じゃない》








となりで唖然としてオレを見上げるかぁちゃん



うしろで唖然としてオレを見上げるむしおくん



そして、順番待ちで並ぶ人の列も





かぁちゃんの手を取り、おっさん、出口側に
















おりた
















みんなの視線を跳ね返そうとしてか、恥ずかしいのをかくすためか




ちょっと怒っている







いや、かぁちゃんを守ったことに、守れたことに気持ちが高ぶっていたのかもしれない




スタッフの声も聞かず、おりたおっさんは



自分が乗る予定だった場所だけが、空っぽのfujiyamaを反対のホームから見送った



いや、まだ出口に向かう訳にはいかない





むしおくんの骨を拾ってやらねば・・・




順番を待つ人間たちの視線の中で、待つ、おっさんとかぁちゃん





数分後、笑顔で戻ってきたむしおくん




『そんげ、おっかのうねかったよ』




良かった、本当に良かった




でも、違うんだよ怖いんじゃない



安全バーがロックしなかったら、死んじゃうんだって






まぁ、いい





まだfujiyamaで2つ目の乗り物に乗っただけ時間はまだある



ほかのにいこう









fujiyamaの出口を歩くおっさんの目に入ってきた看板















《乗るは一瞬の勇気、乗らぬは一生の恥》














ようするに、人の目からは・・・




90分並んで、順番が回ってきて一旦はコースターに座るも


何を血迷ったか、突然立ち上がり、スタッフの制止も聞かず


となりにすっかり座っているかぁちゃんの手をつかんで一緒におりた


しかも、なぜかちょとキレてるおっさんがいる



さらに、恥ずかしくなって出口からそそくさと出るならまだしも


何のためか、出て行ったコースターが帰ってくるまで反対のホームで


順番待ちの人たちと向かい合わせで待っていた




ってこと




実話です







さて、ながながと読んでくれてありがとう









この戦い勝ったのは・・・









安全バーが掛らないと思わせぶりな fujiyama




多くの人の目のなかでも恥を忍んでかぁちゃんを助けた おっさん




そんなおっさんを捨てずに、後に結婚までしてくれた かぁちゃん








だれ?









おしまい。










秋の夜長といえど、こんなくだらないブログにたくさんのかたが


付き合ってくれてびっくりでうれしいです


また気が向いたら、うだうだと書かせてもらいます






ああ、もし最近fujiyama乗った人がいましたら




“看板”



まだありますか??











今日はここまで。

ニックネーム クーママ♪ at 00:17| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まーじっすかー!!!
一旦座っておきながら・・・
しかもキレぎみで、かあちゃんまで巻き添えにwww
やべー面白すぎるーうわー!!!
その様子、見てみたかったー☆
ぜってー見た人の中では伝説ですよ♪
その看板…あったかな〜どうだったかな〜><
Posted by 麻樹 at 2009年10月17日 12:37
超大作おもっしぇかったですー!!
おっさんの隠れファンはここにもいますよーwww

>この戦い勝ったのは・・・
一般的には“数分後、笑顔で戻ってきたむしおくん”だと思うけど、オレはおっさんを支持します!!
だって似たような経験があるんですもの…
Posted by なお吉 at 2009年10月17日 17:16
そうなんです・・・
とある都会のジェットコースター。
私、並ぶ。
直樹、待つ。

もうね、出だしっから負けてましたもんwww

って、座ってから降りるよりマシなのかー???
せめて一緒に並んでくれりゃ良いのにね。
という事で、結果的には?
直樹のヘタレに比べたら、おっさん最高☆
Posted by 麻樹 at 2009年10月17日 18:31
そんなことがあっても見捨てなかった「かぁちゃん」を大事にせねば!!
大げんかになるか、音信不通になってもおかしくないぞぉ〜顔(イヒヒ)

でも、そんな「しょーもない人」を、可愛いと私も思う方だけどね顔(ペロッ)
Posted by すもも at 2009年10月17日 19:00
いやいやいや、面白かった〜( ̄m ̄*)

順番待ちの人と向かい合わせでいる間、
おっさんはまぁ、自分の世界にいたからいいんだけど・・・
冷静だったかぁちゃんはきっと恥ずかしかったに違いないと。

2人のことを、ますます好きになりました♪
Posted by もえ at 2009年10月17日 19:33
夜中に1人で泣き笑いさせて頂きました顔(笑)
のび太が心配で結婚したしずかちゃんみたいですねるんるん
Posted by ココアママ at 2009年10月17日 23:39
  麻樹さん

いやいや、巻き添えって・・・
救ったんですが・・・
恥を忍んでね^^

しかし、直樹って実名で・・・
あっ!
もしかして、なお吉さんとは別人扱い!?
みんなわかるっしょ^^









  なお吉さん

おお、隠れなくてよい!!

いやいや、むしおさんは、かなりおかしい人なんです!
まぁ、それを認めてしまうとなお吉さんのパートナーも・・・ね^^

なお吉さんちのブログもなかなか楽しませてもらってます!!









  すももさん

たしかに、かぁちゃんには感謝しなければですね〜。
他の人にも、すももさんと同じことを言われて、言われるまで気がつかなかった!!

ん!?
すももさんちのパパさんも、おっさんと同類かな!?









  もえさん

楽しんでもらえてなによりなんでしすが、いかんせん実話なもので
いまいち“オチ”が弱くて・・・

もえさんちのパパさんも、もっさんとの戦いっぷりはかなりのものかと^^

今度、ブログに書いてみる!?^^









  ココアママさん

おっさんの感動的な心の動きに泣いて、最後かぁちゃんを救ってパッピーエンドに笑ってくれるなんて・・・

素晴らしい心を持っておいでです!

のび太くんのくだり、うちのかぁちゃんが喜んでましたが^^
Posted by 管理人 at 2009年10月18日 18:50

管理人って誰!?

楠の父ですよ〜♪
Posted by 楠の父 at 2009年10月18日 18:51
この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/1867131
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック